| 
番号
 | 
用語
 | 
定義
 | 
対応英語
 | 
| 
3.1
 | 
協定世界時
 | 
国際度量衡局(BIPM)及び国際地球回転観測事業(IERS)によって維持管理されている時間尺度。標準周波数及び時刻信号に関する標準電波の基礎となるもの。備考1.この定義は,国際電気通信連合の無線通信部門(ITU-R)の勧告書ITU-R TF.686に基づく。ITU-Rは,協定世界時に対してUTCという省略形を決めている(5.3.3も参照)。2.UTCは,しばしばグリニッジ平均時(GMT)と誤用されている。3.詳細は,次の場所からも得られる。 −国際電気通信連合(ITU)のURL (http://www.itu.int/itudoc/itu-r/rec/index.html)。 −国際度量衡局(BIPM)のURL (http://www.bipm.fr)。 −国際地球回転観測事業のURL (http://hpiers.obspm.fr)。
 | 
UTC
 | 
| 
3.2
 | 
日付
 | 
構成要素(暦年,暦月,暦週,暦日又は年の通し日)の任意の組合せによって指定される暦上の特定の日の日付。
 | 
date
 | 
| 
3.3
 | 
暦日付
 | 
暦年,暦月及び暦月の中の序数によって指定される暦上の特定の日の日付。
 | 
date, calendar
 | 
| 
3.4
 | 
年間通算日
 | 
暦年及び暦年の中の序数によって指定される暦上の特定の日の日付。
 | 
date, ordinal
 | 
| 
3.5
 | 
暦週日付
 | 
その暦週が属する暦年,暦年の中のその暦週を表す序数及びその暦週の中の序数によって指定される暦上の特定の日の日付。
 | 
date, week
 | 
| 
3.6
 | 
日
 | 
24時間の長さの時間単位。
 | 
day
 | 
| 
3.7
 | 
暦日
 | 
00:00から始まり24:00(翌日の00:00と一致。)で終わる時間間隔。通常,連続した24時間。備考1.暦日は,しばしば日とも呼ばれる。2.暦日の長さは24時間。ただし,次のいずれかの場合は除く。 −IERSの決定に従って,うるう秒を挿入又は削除する場合。 −地方の当局の規定に従って時間間隔を挿入又は削除し地方時を変更する場合。参考 夏時間などがその例である。
 | 
day, calendar
 | 
| 
3.8
 | 
時間長
 | 
時間の長さ。
 | 
duration
 | 
| 
3.9
 | 
基本形式
 | 
要求される正確さを満足するのに必要な最少項目数の構成要素を含む表記形式。
 | 
format, basic
 | 
| 
3.10
 | 
拡張形式
 | 
基本形式を拡張した形式。分離記号を含む。
 | 
format, extended
 | 
| 
3.11
 | 
グレゴリオ暦
 | 
一般的に用いられている暦法。回帰年がユリウス暦よりも正確に近似されるように,1582年に定められた。備考1.グレゴリオ暦が定められるときに,ユリウス暦の累積誤差も解消された。グレゴリオ暦では,暦年は平年又はうるう年であり,各年は一連の12の月に分けられている。2.この規格では,グレゴリオ暦という用語を,4.3.2.1で規定されている表現方式を表すものとして用いている。
 | 
Gregorian calendar
 | 
| 
3.12
 | 
時
 | 
JIS Z 8202-1で定義されている,60分の時間の単位。
 | 
hour
 | 
| 
3.13
 | 
地方時
 | 
ある地域で用いられる公式時。備考 地方時と“協定世界時”の間の時差は,それらの問題に責任をもつ地方の当局(国,地方又は地域)によって定義される。この時差は,時間帯に依存しており,一年の間に変化する可能性もある。
 | 
local time
 | 
| 
3.14
 | 
分
 | 
JIS Z 8202-1で定義する,60秒間の時間の単位。
 | 
minute
 | 
| 
3.15
 | 
月
 | 
28,29,30又は31日間の時間の単位。備考 適用業務によっては,1か月を30日間とみなすことがある。
 | 
month
 | 
| 
3.16
 | 
暦月
 | 
暦年を一連の12の部分に分割した期間であって,それぞれ特定の名称をもち,特定の日数を含む。備考1.暦月は,順に次の名称及び日数をもつ。1月(31日),2月(平年28日,うるう年29日),3月(31日),4月(30日),5月(31日),6月(30日),7月(31日),8月(31日),9月(30日),10月(31日),11月(30日)及び12月(31日)。2.暦月は,しばしば月とも呼ばれる。
 | 
month, calendar
 | 
| 
3.17
 | 
期間●時間間隔
 | 
二つの時点の間の時間部分。備考“period of time”は,しばしば“period”とも呼ばれる。
 | 
period of time●time-interval
 | 
| 
3.18
 | 
反復時間間隔
 | 
同じ長さの時間長が切れ目なく続いた期間。
 | 
recurring time-interval
 | 
| 
3.19
 | 
完全表記
 | 
表現に関連したすべての日付及び時間又は時刻の要素を含む表記。4けたの数字は,暦年を表す場合に限る。
 | 
representation, complete
 | 
| 
3.20
 | 
小数点表記
 | 
表記の中の最下位の構成要素に小数部分を追加することによる表現の拡大。
 | 
representation, decimal
 | 
| 
3.21
 | 
拡大表記
 | 
暦年中の特定の日付として0000〜9999の範囲を超える表現の拡大。
 | 
representation, expanded
 | 
| 
3.22
 | 
上位省略表記
 | 
表記の最左端から始まる上位の部分を除いた,完全表記の略記。備考1.4.6も参照。2.時間単位指示記号付きの形式内の継続期間の表記は,値が0の構成要素が除かれた場合は,上位省略表記と呼ばれる(5.5.3.1参照)。
 | 
representation, truncated
 | 
| 
3.23
 | 
下位省略表記
 | 
表記の最右端から始まる下位の部分を除いた,完全表記の略記。
 | 
representation with reduced precision
 | 
| 
3.24
 | 
秒
 | 
JIS Z 8202-1に規定する,国際単位系(SI)における時間又は時刻の基本単位。
 | 
second
 | 
| 
3.25
 | 
うるう秒
 | 
UTCを調整してUT1(地球の自転に基づく時間尺度)に合致するように近似精度を上げるために用いられる1秒単位の時間ステップ。挿入される秒は正のうるう秒,削除される秒は負のうるう秒と呼ばれる(ITU-R Rec.TF.460-5参照)。備考 正のうるう秒が23:59:59Zと24:00:00Zの間に挿入された場合,23:59:60Zと表記できる。一方,負のうるう秒は,23:59:59Zの削除によって実現される。うるう秒の挿入又は削除は,IERSの定義に従って,通常6月30日又は12月31日に行う。ただし,必要な場合は,3月31日又は9月30日に行う。
 | 
second, leap
 | 
| 
3.26
 | 
時点
 | 
長さ0と見なされる時間軸上の点。
 | 
time-point
 | 
| 
3.27
 | 
週
 | 
7日間の時間の単位。
 | 
week
 | 
| 
3.28
 | 
暦週
 | 
暦年中の序数によって指定される特定の7日間。備考 暦週は,しばしば週とも呼ばれる。
 | 
week, calendar
 | 
| 
3.29
 | 
年
 | 
1暦年の連続期間と同じ時間の単位。
 | 
year
 | 
| 
3.30
 | 
暦年
 | 
地球が太陽を一周するのに要する暦の上の1月1日から12月31日までの周期的な時間間隔(日の整数倍で近似)。備考 暦年は,しばしば年とも呼ばれる。
 | 
year, calendar
 | 
| 
3.31
 | 
百倍数年
 | 
グレゴリオ暦における暦年の年数が100で割り切れる暦年。
 | 
year, centennial
 | 
| 
3.32
 | 
平年
 | 
グレゴリオ暦における365日からなる暦年。
 | 
year, common
 | 
| 
3.33
 | 
うるう年
 | 
グレゴリオ暦における366日からなる暦年。備考 追加の日を付与するための規則は,4.3.2.1に示す。
 | 
year, leap
 | 
| 
3.34
 | 
元号
 | 
日本で用いる暦年の上位呼称。例 明治,大正,昭和,平成
 | 
 |