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JIS X 0122:1986
2値論理素子図記号 1986改正●1973制定

番号 用語 定義 対応英語
2(1) 2値変数 二つの異なった値をもち,そのうちの,いずれか一方の値をとる変数。
2(2) 2値論理素子 入力及び出力が2値変数を表し,その出力が入力の論理関数(特別な場合として,時間的関係,しきい値論理関数,増幅作用なども含む。)で規定される素子。ただし,この規格における素子とは,ある基本的論理機能を実行する論理回路の単位を指すものとし,通常一つの記号枠(例1参照)又は連結した複数個の記号枠で示すものとする。
2(3) 組合せ論理素子 任意の時点における出力値が,その時点の入力値だけによって定まる論理素子。
2(4) 順序論理素子 任意の時点における出力値が,その時点の入力値と素子の内部状態とによって定まる論理素子。その内部状態は,直前の入力値と直前の内部状態とによって定まる。
2(5) 論理状態 2値変数の二つの値に対応する状態。論理状態は,二つの異なった記号。一般に0と1の記号で表し,それぞれ論理状態0及び論理状態1,又は単に状態0及び状態1と呼ぶ。
2(6) 内部論理状態 記号枠内部でとり得る入力又は出力の論理状態。紛らわしくない場合は,単に内部状態と呼ぶ(例1参照)。
2(7) 外部論理状態 記号枠外部でとり得る入力又は出力の論理状態。紛らわしくない場合は,単に外部状態と呼ぶ(例1参照)。
2(8) 論理レベル 2値変数がとる二つの論理状態に対応する物理量を表す。一般にHとLの記号で表す。この場合,Hはより大きい値をもつ論理レベルを表すのに使用し,Lはより小さい値をもつ論理レベルを表すのに使用する。
2(9) 正論理 2値変数の状態1をより大きい値をもつ論理レベル(Hレベル)に対応させ,状態0をより小さい値をもつ論理レベル(Lレベル)に対応させる論理(例2参照)。
2(10) 負論理 2値変数の状態1をより小さい値をもつ論理レベル(Lレベル)に対応させ,状態0をより大きい値をもつ論理レベル(Hレベル)に対応させる論理(例3参照)。
2(11) 従属関係表記 記号枠内において,複数の論理素子で構成される回路のすべての接続状態を実際に示すことなしに,入力相互間,出力相互間又は入力と出力相互間の関係を示す表記法(5.1参照)。
2(12) 影響入力 従属関係表記に従って他の入力や出力に影響を及ぼす入力(5.1参照)。
2(13) 影響出力 従属関係表記に従って他の入力や出力に影響を及ぼす出力(5.1参照)。
2(14) 被影響入力 従属関係表記によって影響を受ける入力(5.1参照)。
2(15) 被影響出力 従属関係表記によって影響を受ける出力(5.1参照)。

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