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JIS X 0125:1986
決定表 1986制定

番号 用語 定義 対応英語
(1) 決定表 問題の記述において起こり得るすべての条件と,それに対して実行すべき動作とを組み合わせた表。
注 以下では,単に表と呼ぶことがある。
decision table
(2) 単適合決定表 条件の組合せのどの一つも,ただ一つの規則においてだけ満たされる決定表。混同のおそれのない場合は,これを単に決定表と呼んでもよい。 single-hit decision table
(3) 多重適合決定表 条件の組合せのうちの少なくとも一つが,二つ以上の規則によって満たされる決定表(1.の備考2.参照)。 multiple-hit decision table
(4) 規則 表の条件指定部及び動作指定部を通る一つの列であって,満たされるべき条件のただ一つの組合せと,それに対応する動作との組を定義するもの。ある規則が満足されるとは,すべての条件がその規則の条件指定に合致することをいう。 rule
(5) 補完規則 表中に値による指定が示されていない条件のすべての組合せに対して,実行すべき動作を示す規則。
備考 補完規則は,書かなくてもよい。
ELSE-rule
(6) 条件 問題の表記において考慮すべき事項の記述又は条件の一部として考慮すべき他の手続きへの参照。 condition
(7) 動作 問題解決のために実行すべき処理の記述。 action
(8) 条件指定 ある条件と特定の規則との関連付け。 condition entry
(9) 動作指定 ある動作と特定の規則との関連付け。 action entry
(10) 条件記述部 問題の記述において考慮すべきすべての条件を列挙したもの。 condition stub
(11) 動作記述部 問題の記述において実行すべきすべての動作を列挙したもの。 action stub
(12) 表見出し 他の文書から決定表を参照するための名前又はその他の手段。それの代わりに,又はそれに添えて,表の明確な説明を書いてもよい。 table heading
(13) 初期化部 最初の条件を調べる前に順番に実行すべき無条件動作を列挙したもの。これは,表見出しの次の行に書くことができる。初期化部は,任意選択とする。 initialization section
(14) 制限指定表 すべての条件と動作が,指定部の規則への参照なしに,記述部中の記述だけで完成している決定表(附属書2の例1参照)。 limited entry table
(15) 拡張指定表 記述部中では条件や動作の共通部分だけが,記述されていて完成していない決定表。その記述は,指定部の規則で指定された値によって完成する(附属書2の例2参照)。 extended entry table
(16) 混合指定表 制限指定の行と拡張指定の行の双方を含む決定表(附属書2の例4参照)。
備考 通常,拡張指定表と呼ばれるものは,制限指定をも含み,したがって,厳密にはいかなる拡張指定表も混合指定表も,制限指定表(附属書2の例3参照)に変換することのできる混合指定表である。
mixed entry table
(17) 完備した表 条件指定のすべての組合せに対して,それを満足する規則が存在する決定表。
3. 形式
3.1 決定表 決定表の一般形式を,図1に示す。
表の本体は,条件部と動作部の境界及び記述部と指定部の境界に二重線又は一本の太線を引いて,四つの部分に分割する。
図1 一般形式と名称
備考 決定表を読みやすくするために,各条件及び各動作を細い横線で区切り,各規則を細い縦線で区切って書いてもよい。備考 決定表を読みやすくするために,各条件及び各動作を細い横線で区切り,各規則を細い縦線で区切って書いてもよい。決定表の各条件,各動作及び各規則に,一意に参照するための名前を付けてもよい。
備考 決定表を読みやすくするために,各条件及び各動作を細い横線で区切り,各規則を細い縦線で区切って書いてもよい。決定表の各条件,各動作及び各規則に,一意に参照するための名前を付けてもよい。
3.2 条件指定 条件指定の書き方は,次による。ただし,Y及びNについては,別の2値表現を用いてもよい。
指定形式
規則における意味
適用対象
Y
その規則を満足するには,このYに対応する条件が満たされなければならない(Y=“Yes”)。
制限指定
N
その規則を満足するには,このNに対応する条件が満たされてはならない(N=“No”)。
制限指定
語句,値又はコード
記述が未完の条件を,この語句,値又はコードによって完成させる。その規則を満足するには,これにより完成された条件が満たされなければならない。記述が未完の条件を,この語句,値又はコードによって完成させる。その規則を満足するには,これにより完成された条件が満たされなければならない。コードを用いる場合には,その意味を注記する。
拡張指定

その規則を満足するには,この“−”に対応する条件は無関係であるか,又は,その規則の文脈においては,この条件は論理的に起こり得ない。その規則を満足するには,この“−”に対応する条件は無関係であるか,又は,その規則の文脈においては,この条件は論理的に起こり得ない。起こり得ないことを強調する目的で,“−”の代わりに“#”を書いてもよい。
あらゆる種類
3.3 動作指定 動作指定の書き方は,次による。
指定形式
規則における意味
適用対象
complete table

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