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JIS X 0164-1:2010
ソフトウェア資産管理−第1部:プロセス 2010制定

番号 用語 定義 対応英語
3.1 ベースライン 構成品目(3.2)がそのライフサイクル上の決められた時期に,媒体に関係なく,正式に指定し確定された構成品目の正式版として認定されたもの(JIS X 0160)。 baseline
3.2 構成品目●CI ハードウェア若しくはその集合体,ソフトウェア若しくはその集合体,又はこれらの集合体で,単体として管理するように設計されたもの。
注記 構成品目は,複雑さ,規模及び種類の点で多様であり,すべてのハードウェア,ソフトウェア,及び文書を含んだシステム全体から,単独のモジュール又は小規模なハードウェアコンポーネントにまで及ぶ。
configuration item●CI
3.3 取締役会又は同等の機関 組織の運営又は管理に関して,最高レベルの法的責任を負う個人又はグループ。 corporate board or equivalent body
3.4 確定版原本 ソフトウェアの版で,そのソフトウェアの導入及び配付用写しの作成に用いるもの。 definitive master version
3.5 配付用写し 確定版原本の写しで,そのソフトウェアを他のハードウェア(例えば,サーバ,コンパクトディスクのような物理的媒体)に導入するためのもの。 distribution copy
3.6 有効フルライセンス そのソフトウェアの一つの完全な使用を認める,ソフトウェアの使用許諾契約に基づく権利。
注記 有効フルライセンスは,一つ以上の基本ライセンス(3.15)で構成される。
例 あるソフトウェア製品の第1版の完全な基本ライセンスに,そのソフトウェア製品の第2版へのアップグレード用基本ライセンスが加わると,そのソフトウェア製品の第2版の一つの有効フルライセンスが形成される。
effective full license
3.7 部門SAM管理責任者 組織の中の特定の部分(部門など)のSAM責任者と認められた個人であって,SAM管理責任者(3.11)より下位に当たる組織レベルに位置する個人。 local SAM owner
3.8 要員 組織のために責務を果たすことを期待されている個人で,役員,従業員及び契約者を含む。 personnel
3.9 手順 活動又はプロセスを実行するために規定された方法。
注記 成果によって手順を規定した場合,結果としての成果物は,一般に,何を,だれが,どのような順序で行う必要があるかを規定したものになる。これは,プロセス(3.10)のためのものと比較して,より詳細なレベルでの仕様である。
procedure
3.10 プロセス 入力を出力に変換する,相互に関連した一連の活動。
注記 成果によってプロセス定義を規定した場合,結果としての成果物は,一般に,入力及び出力を規定し,期待される活動を概説したものとなる。ただし,その詳細さは,手順(3.9)の場合と同じレベルであることは必要ない。
process
3.11 SAM管理責任者 SAMに対して責任を負う特定された個人で,組織全体で最上位のレベルに位置する者。 SAM owner
3.12 ソフトウェア資産管理●SAM 組織内のソフトウェア資産の有効な管理,制御及び保護。 software asset management●SAM
3.13 ソフトウェアヘッダ 管理を行いやすくするためにファイル自身に埋め込まれた,ソフトウェアファイルに関する情報。
注記 ソフトウェアヘッダは,ソフトウェアタグ(3.14)情報の,より一般的なカテゴリに属する一種の情報である。
software header
3.14 ソフトウェアタグ 管理を行いやすくするためのソフトウェアファイル又はパッケージに関する情報で,その情報の中には,ソフトウェアヘッダ(3.13)の中で維持されるものもある。 software tag
3.15 基本ライセンス ソフトウェアを購入又は調達したときの状態での,そのソフトウェアの使用許諾契約に基づく権利。通常は購入記録に直接結びつけることができる。
注記 基本ライセンスに,有効フルライセンス(3.6)を形成するため,他の一つ以上の使用許諾契約と組み合わせて使用することを求める条件が附帯していてもよい。
underlying license

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